住宅性能表示制度と長期優良住宅認定制度について
現在取組んでいる、住宅性能表示制度と長期優良住宅認定制度について考えてみます。
宅性能表示制度には「設計評価」と「建設評価」があります。 設計評価は設計図書、構造計算書などの審査を受け認定されます。そして着工前に建設評価を申請し設計図書や構造計算書の通りに施工されているか、評価機関による4度の現場検査を受け認定されます。
注意したいのは、 設計評価の認定を受けたからと言って、建設評価の申請をしなければいけないわけではありません。設計段階の認定を受けただけの性能表示住宅もあり、当然その場合、評価機関による現場検査は受けていません。性能表示には設計性能表示住宅と、設計と建設の両方の認定を受けた性能表示住宅があるわけです。
次に長期優良住宅ですが、耐震等級2以上、省エネルギー対策等級4など、性能評価の中でも上位の性能が定められています。減税やローン金利の優遇措置(下記リンク参照)も充実していることから、手続きが煩雑な性能評価よりも普及しています。ただし長期優良住宅認定制度には評価機関による現場検査はありません。 設計評価だけ受けたものと同等ということです。現在は瑕疵担保保険が義務化され保険用の検査はありますが、あくまで建築基準法レベルの仕様基準に沿った最低限の検査になります。
以上を踏まえ、設計、建設の両方の性能評価の認定を受けたうえで、長期優良の認定を取得するのがベストと言えます。また地域型住宅グリーン化事業といった補助金も用意されていますので是非、設計・建設性能評価、長期優良の完全取得を検討してください。 (令和元年度は、長期優良 110万円 + 地域材使用 20万円で 130万円)
※長期優良住宅の普及に向けた優遇制度(外部リンク:ライフルホームズ)