耐震等級について
未だに「耐震等級3は、耐力壁の量が基準法の1.5倍」だとか「耐震等級2は、耐力壁の量が基準法の1.25倍」といった誤った記事を目にします。
下の資料は耐震等級2を満たしている建物の構造計算書の中の1ページで、基準法で必要とする壁量が満たされているか照らし合わせているものです。
下の方の赤枠内を見て頂くと分かるように、基準法で必要とする壁量に対し、耐震等級2の建物に存在する壁量の充足率が、1階で2倍以上、2階では4倍以上となっています。1.5倍(1.25倍)とは計算に用いる地震力の割増しであって壁の量ではありません。私たちの住む富山県では150センチの積雪荷重も考慮するため、充足率が大幅に上回ります。
誤った情報に振り回されないようご注意ください。